真面目な斧と夢の斧

物語

今回の物語はイソップ物語から

「金の斧 銀の斧」をモデルに書きました。

1話完結です。

それでは「真面目な斧と夢の斧」お楽しみください。


昔々、あるところに真面目な木こりがいました。

真面目な木こりは朝早く起きて木を切り、その木を売って、生活をしていました。

生活に困ることはなく、なに不自由のない生活をしていました。

真面目な木こりはいつも通り森へ行き木を切っていました。

使っている仕事道具は鉄製の少し丈夫な斧でした。

ゴン!ゴン!バキッ!」

木を切っていたら鉄の斧が折れてしまい、

近くにあった湖に落ちてしまいました。

木こりは少し落ち込んでいると

湖から神々しい光とともに神様が現れました。

「お前が落とした斧はこれか?」

神様は金の斧を持って木こりに尋ねました。

「いえ、違います」

神様は湖に戻り、再び出てきました。

「えーじゃあこれか?」

神様は銀の斧を持って木こりに尋ねました。

「いえ、違います」

「えーこれでいいじゃん」

「いえ、違います」

少し面倒くさそうに戻っていき、また斧を持ってきました。

「じゃあこれか」

神様は鉄の斧を持って木こりに尋ねました。

「はい、これです、ありがとうございました。」

「お前は正直者だ。この金の斧と銀の斧も持っていきなさい。」

「いや、僕は鉄の斧だけで十分なので遠慮します」

「え、どこまで真面目なの、

まぁそう言わずに持っていきない」

「いえ、本当に大丈夫です、助かりました。では。」

真面目な木こりはそそくさと帰ってしまいました。

その姿を見ながら神様は呟きました。

「最近の若者はつまらないのぉ」

次の日

街で買い物をしていると友達の木こりと会いました。

そして、昨日の出来事を話しました。

「なるほどなー、じゃあその方法なら金の斧が貰えるってことか

よし、俺がもらいに行く」

「やめときなよ、正直者しか貰えないよ」

「俺は素直で正直者だ」

その次の日

話をきいた木こりは湖にボロボロの錆びた斧をわざと落としました。

すると、神々しい光とともに神様が現れました。

「お前が落とした斧はこれか?」

神様は金の斧を持って木こりに尋ねました。

「落としたものは違いますが、金の斧も欲しいです」

「え、そんなパターンあり?」

「はい、欲しいです」

「正直者にしかこの斧は渡せん」

「俺は自分の気持ちに正直です、嘘偽りはございません」

「うーん確かに正直者だ、よし、やろう」

そして、神様は木こりに尋ねました。

「その金の斧でなにをするんだ?」

「俺には夢があって、家が古くてボロボロなので

この金の斧で精一杯働いて稼いだお金で

妻と子供が安心できる家を建てます。

もしその夢が叶ったら、この湖に祠<ほこら>を建てます。」

「お前のような男を待っていた、よしわかった祠が建つまで待とう」

そして、神様は満足げに湖の底に帰っていきました。

その5年後

木こりは湖に祠を建てました。

するとまた湖が神々しい光を放ち神様が現れました。

「お前はよく夢を叶えた。褒めてやろう」

「神様、さっそくで申し訳ないのですが、

もう一つお願いがあります」

「なんだ言ってみろ」

「神様になにかお礼の作物を

差し上げたいのですが

ボロボロのクワしかありません、

少し丈夫な鉄のクワをいただけないでしょうか」

「なに言っておる、

鉄なんか必要ない、お前には金のクワをやろう」

おわり。

コメント

タイトルとURLをコピーしました