ジャックと母と豆の木 【前編】

あなたは両親に頭を洗ってもらったことはありますか?

あの優しい感覚は忘れもしません。

今回はイギリスの童話「ジャックと豆の木」を

モデルに物語を書きました。


あるところに貧乏で母と二人で暮らしているジャックという少年がいました。

ジャックの父は小さい頃に流行病で亡くなっていて、母一人しかいません。

昔から母は体が弱く、楽をさせてやりたいと思い、懸命に畑を耕したり、牛の世話をして働きましたが

一向に余裕はありません。

母はよくベッドに伏せていました。

そんな時飼っていた乳牛の乳が出なくなり、母に言われました。

 

「もう街に行ってその牛売っておいで、少しはお金になって私の薬代にもなると思うんだけどね」

 

ジャックは自分が可愛がっていた牛を売るのはとても嫌でしたが

母の薬代となっては仕方がないので言われた通り街に売りに行くことを決めました。

そして、翌朝100キロ離れた街まで歩いて行きました。

その道中、疲れたのでベンチで休んでいると怪しい男が話しかけて来ました。

 

「よう少年、その牛売ってくれんか」

 

「ダメだよこの牛は街で売るんだ。」

 

「街はまだまだ先だし、街じゃそんな老いた牛買ってくれんぞ。

そこで提案がある。わしが持っているこの豆と交換せんか」

 

「豆となんか交換したらお母さんに怒られるよ」

 

それでも怪しい男はなかなか引き下がりません。

 

「この豆はな、蒔くと次の日には天まで伸びる不思議な豆だ。お母さんは楽になるし、君は自由になれる」

 

「んーわかったよ。」

 

そして母が楽になるならと半ば強引に取引をしました。

ジャックは帰路につき母に今日の出来事を話すと

すごい剣幕で怒り始めました。

 

「私の薬代にもならないじゃない!どうしてくれるの!

そんな怪しい話に騙されて、どうしようもない息子ね」

 

母は怒り任せに家の外にその豆を投げ飛ばしました。

その姿はとても体が弱い人には見えませんでした。

怒られたジャックは部屋に戻り泣いて夜を過ごしました。

次の日の朝

起きてみると庭にはものすごく大きく天まで伸びた豆の木がそびえ立っていました。

急いで母の部屋に行き母を起こしました。

 

「母さん!外を見て!!!豆の木が生えたんだ!僕は騙されてなかったよ」

 

「朝から騒がしいわね。そんな豆の木切り倒して来なさい。

家が影になってしまうでしょ、健康に悪いわ」

続く。。。

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